イチローさんの活躍や最新トピックス、
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新記録ラッシュに沸いた前シーズンの結果を受け、開幕前には「打率4割」達成なるかが大きな話題となっていた。イチローも「4割は160試合に近づいてこないと壁になってこない」と語るなど、自他ともに記録達成の可能性に期待を高めて迎えた開幕だった。
スロースターターのイチローが、4月から.356と好スタートを切り、シーズンの記録にますます期待は深まる。6月14日には日本人選手初となるMLB通算1000本安打を達成。達成を前に足踏みし史上最速での到達は逃したものの、出場696試合での到達は1900年以降3番目のスピード記録となった。
しかし例年とは逆に、5月、6月と不振を極めたイチロー。前半戦終了時点での打率.311はMLB5年目にして最低。「これで満足していたら、野球辞めますから」と語ったように、自身決して満足のいく成績ではなかった。
オールスター後もなかなか調子が上がらない。7月30日にはMLBデビュー5年で1059安打の最多安打記録を作ったものの、3安打以上の固め打ちは少なく、打率は3割ラインを推移。7月31日から8月5日まで、MLB初となる5試合連続無安打も記録するなど苦しみに苦しんだ。こうした無安打記録が話題になるのも、安打製造機イチローならではのことだと言えよう。
9月30日、史上初となるデビューから5年連続200本安打も記録したが、到達したのは実に160試合目。苦しんだ一方で、MLBでは自己最多となるシーズン15本塁打を記録した。ちなみに、5シーズン連続での200安打100得点30盗塁はMLB史上初の快挙。
イチローは、リーグ11位の打率.303と苦しんだシーズンを振り返り「今回思ったのは、僕は本当にヒットが打ちたいという選手なんだということ。200さえ打てたら3割なんてどうだっていいと思った」とあらためて安打数へのこだわりを言葉にした。