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トウジン(党参)

植物性

トウジン

キキョウ科のヒカゲノツルニンジンおよびトウジンの根を乾燥したもの。前者は西党、台党、東党(野生品)と路党(栽培品)に大別され、後者は川党参と呼ばれる。低木林などに植生するツル性の多年草で、7〜8月になると淡黄色で内側が紫斑模様の花をつける。

学名
CODONOPSITIS RADIX
日本名
党参
主な産地
中国、北朝鮮、韓国
基原
ヒカゲノツルニンジンおよびトウジンの根を乾燥したもの。
成分
フェニルプロパノイド類(シリンジン、タングシェノシドⅠ~Ⅱ)、多糖類、サポニンなど。

search豆知識

トウジン(党参)という名前が初めて登場したのは、『本草綱目拾遺』に「上党参」の名で収載されたときです。しかし本来、上党参とは満州の上党で獲れるオタネニンジンのことを指します。それが無計画な乱獲、あるいは植生の変化により、この地のオタネニンジンが絶滅。代わって産出されるようになったのがトウジンであると伝えられています。そもそも植物的にはまったく異なるオタネニンジン(ウコギ科)とトウジン(キキョウ科)。ところがこの2つ、なぜか根の形がよく似ていた上、トウジンも強壮薬として食欲不振、疲労などに効果ばつぐんであることからニンジンの代用品として定着したと言われています。

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