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セイヨウサンザシ(西洋山査子)

植物性

セイヨウサンザシ

バラ科のセイヨウサンザシの花、葉、果実を乾燥させたもの。セイヨウサンザシは高さ4〜9mの落葉低木で、サンザシの類似種。サンザシの花が白のみに対して、セイヨウサンザシは5月に白色または薄紅色の花を枝先につける。秋には10〜12mmほどの赤い実をつける。サンザシ属は丈夫なのでイギリスでは生垣などの園芸種としても栽培されている。

学名
Hawthorn
日本名
西洋山査子
主な産地
ヨーロッパ、北アフリカ
基原
セイヨウサンザシ(バラ科落葉低木)の花、葉、果実
成分
フラボノイドとその配糖体、プロシアニジン、サポニン、ビタミンCなど。

search豆知識

逸話として有名なのは、キリストが処刑された時の荊冠(イバラの冠)がセイヨウサンザシであったというもの。キリストの血によって清められたとされ、中世ヨーロッパでは厄除けの木といわれるようになりました。またイギリスでは、傷や腫れを治すと信じられていました。もうひとつ有名なのは、英名のいわれ。これは1620年にイギリスからアメリカに渡航したメイフラワー号に、航海の無事を祈ってセイヨウサンザシが描かれていたことによるもの。以来、アメリカではセイヨウサンザシのことを「メイフラワー」と呼ぶようになりました。

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