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サンヤク(山薬)

植物性

サンヤク

ヤマノイモ科ヤマノイモの根茎の外皮を除去して乾燥したもの。ヤマノイモはつる性、雌雄異株の多年生草本で、夏に白い小花を穂状につけ、根は円柱状に太くて長い。中国産はヤマノイモ科ナガイモを用いる。多くの品種があり、その根茎の形に変化がある。生薬としては白色又は類白色で、質が重く滑沢のものが良品である。

学名
BATATATIS RHIZOMA (DIOSCOREAE RADIX)
日本名
山薬(サンヤク)
主な産地
中国(河南江西、山東省、台湾省など)、日本
基原
ヤマノイモ、ナガイモ(ヤマノイモ科ツル性多年草)の根茎
成分
デンプン、マンナン、糖類、アミノ酸、サポニンなど。

search豆知識

「山薬(サンヤク)」という名は、まさに山の薬であったことからきているのでしょう。日本ではもともと里でできる里芋に対して、山でできる山芋と名付けられたといわれます。ジャガイモやサツマイモなどのイモ類との大きな違いは、ネバネバしていること。粘りのある食べ物は、総じて滋養強壮に富むといわれます。この粘りは加熱するとなくなってしまうので、生のまま食べた方がいいそう。もしくは加熱しても冷ましてから食べるようにします。身近で簡単に手に入るものなので、ぜひ積極的に食卓に登場させ、健康づくりに役立てたいものです。

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