植物性
ミズキ科のサンシュユ(ハルコガネバナ)の果実を乾燥したもの。サンシュユは高さ4m近くになる落葉高木で、早春に黄色い花が咲き、秋にはグミに似た真っ赤な果実がなる。この果実を乾燥させ生薬とするが、見た目は干しぶどうに似ている。紫黒色で酸味と渋みがあり、潤いのあるものが良品である。
薬用植物として享保7年(1722年)に渡来し、小石川御薬園(現在の東京大学理学部植物園)で育 豆知識成されたのが日本でのサンシュユのはじまり。ところが日本ではいつの間にか、薬用としてより観賞用として栽培されることの方が多くなってしまいました。これは和名「春黄金花(ハルコガネバナ)」といわれるほどの美しく黄色い小花、また「秋珊瑚」と呼ばれるほど赤くて可憐な果実をつけるからです。そして今では、庭木や街路樹などでおなじみの存在となりました。