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カンゾウ(甘草)

植物性

カンゾウ

マメ科のスペインカンゾウおよびウラルカンゾウの根及びストロン※を乾燥したもの。カンゾウは高さ40〜70cmの多年生草本で1〜2mに達する大きな根茎があり、四方に地下茎を伸ばす。6〜7月頃に花をつけ、7〜8月頃に実を熟す。甘味が強く、ほとんど苦味のないものが良品である。※ストロン: 地上近くを這ってつる状に伸び、節から根や茎を出して繁殖する茎

学名
GLYCYRRHIZAE RADIX
日本名
甘草(カンゾウ)
主な産地
アジア・ヨーロッパに広く分布
基原
マメ科の多年草の根およびストロン
成分
卜リテルペン配糖体(サポニン)のグリチルリチン酸、フラボノイドのリキリチンなど。

search豆知識

カンゾウは最古の薬草とも言われ、様々な逸話・記録が。中国最古の医薬書『神農本草経』(500年頃)には、あらゆる薬の中心的存在として、「国老」という称号が与えられていると記されています。さらに古くは西洋で編集された医学の原典ともいわれる『ヒポクラテス全集』(紀元前5世紀頃)にもその名が。また、エジプトのツタンカーメンの墓からも大量のカンゾウの根が出土しています。その他、胃ガンの家系だったフランスのナポレオンは、いつもカンゾウを噛んでいたとの記録が残っています。

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