「疲れ」や「栄養補給」に関する
アンケートを通じて分かったことや、
役立つコラムなどをご紹介。
コラム
私たちを悩ませる痛みのひとつ、頭痛。いろいろな原因がありますが、じつは「疲れ」からも頭痛が起こると言われています。今回は、さまざまな疲れと頭痛の関係について探ります。
疲れから起こる頭痛にはどんなものがあるのでしょうか。ケース別で見ていきましょう。
まずは、体の疲れによって起こる頭痛です。おそらく経験したことがある人が多いであろう2つのケースをピックアップしました。
長時間のデスクワークや日常的なスマートフォンの利用など、デジタル化によって私たちの目はかなり酷使されるようになりました。画面を凝視するとまばたきが減り、ドライアイに繋がるケースも多発しています。また、眼球を動かす筋肉も緊張状態が続くため、目が疲れてしまうのです。
その結果、目の奥やこめかみあたりがズキズキする……といった頭痛に繋がることがあります。
眼精疲労にも通じますが、長時間同じ姿勢を続けていると首筋や肩が疲れてコリに繋がり、ひどくなると頭痛に悩まされることになります。これは、首回りや肩の筋肉が緊張して、血流不足になっていることが原因のひとつ。
頭全体が圧迫されるような痛みが多いことが特徴です。
疲れるのは体だけでなく、心も同様です。心の疲れからくる頭痛、心当たりはありませんか?
かつては「ストレス頭痛」という言葉があったほど、ストレス、つまり心の疲れと頭痛は密接な関係があります。仕事で大きな悩みを抱えているとき、日常生活で不安なことが多いとき、私たちの心は疲弊します。すると、神経や筋肉が極度の緊張状態になり、頭痛へと繋がることがあるのです。
また、ストレスを抱えているという自覚がない人も多く、知らぬ間に症状がひどくなってしまうこともあります。
心理的ストレスの一種とも言えますが、特に対人関係で疲れを感じると、頭痛に繋がるケースがあります。たとえば、大人数での会食が終わり、家に着いた瞬間頭痛がひどくなるといったケース。知らず知らずのうちに他人に合わせ過ぎて緊張状態が続き、心が疲れてしまう状態です。その緊張から解き放たれたとき、収縮していた血管が一気に広がり、また副交感神経が急に優位になることで自律神経のバランスが崩れて、頭痛を引き起こすと言われています。
疲れからくる頭痛を改善させるには、その疲れの根源を特定し、緩和させることが一番の近道。そのためには、どんなときに頭痛が起こるのかを知ることが大切です。
おすすめは、痛みを感じたシチュエーションをメモしておくこと。何をしたあとに起こったか、どんな痛みか、どのくらい続いたかなどを記しておくと、次第に頭痛の引き金となるような疲れが特定できることが期待できます。
疲れ以外が頭痛の原因かもしれませんので、客観的に痛みの原因を探ることができるのも、メモに残すメリットだと言えます。
また、さまざまな疲れには血流不足が深く関わっています。体の疲れを感じたらその部位周辺をマッサージしたり、温めたりしてほぐしましょう。また心の疲れを感じたときも、軽く体を動かして血流を良くすることで、疲労物質を排出し、同時に精神を安定させる脳内物質の分泌を促すことが期待できます。
あなたの疲れの原因を突き止めて、ツラい頭痛が少しでも改善されますように。