「疲れ」や「栄養補給」に関する
アンケートを通じて分かったことや、
役立つコラムなどをご紹介。
コラム
夕方になると目がかすんで物が見えづらい、ピントが合いづらい……その症状、視力低下ではなく、目の疲れによるものかもしれません。今回は、さまざまな健康トラブルを引き起こす眼精疲労についてお伝えします。
私たちの目は、昔に比べてかなり酷使されています。たとえば、長時間のデスクワークに加えて、スマートフォンの普及により、デジタル画面に向かう時間が激増しました。また、コロナ禍で在宅勤務が増えたことで、以前よりも外出する機会が減り、遠くのものを見る時間が減ったことを自覚している人もいるのではないでしょうか。
パソコンやスマートフォンの画面などを凝視することで、瞬きの回数が減っている人も少なくありません。瞬きが減ると目が乾き、目への負担が大きくなることも、目の疲れに繋がる理由のひとつ。さらには、近くを長時間見続けることで、眼球を動かす筋肉やピントを調節する筋肉の緊張状態が続き、筋肉疲労を起こします。結果、目が疲れてしまうのです。ほかにも、メガネやコンタクトレンズの度が合っていない、老眼なども、目の疲れの原因に。
なお、「疲れ目」とは、目を酷使することによって、一時的に目が疲れてしまうこと。少し目を休ませたり、睡眠をとったりすることで、症状は改善します。
しかしながら、疲れ目を放置していると症状がどんどん深刻化し、休息をとっても目の疲れやかすみ、痛み、不快感がおさまらない「眼精疲労」へと繋がってしまいます。ひどくなると体にも不調を及ぼしたり、視力低下に影響したりするため、見過ごすことができません。
ここで、眼精疲労のセルフチェックをしてみましょう。
もちろん、これらすべてが眼精疲労に直結するわけではありませんが、チェックがついた項目が多いほど、眼精疲労度が深刻な状態だと言えます。さらなる体の不調につながらないよう、対策をしましょう。
眼精疲労を解消・予防するためには、次の方法が有効です。
長時間近くのものを見続けていると目が疲れるので、一時間ごとに5分程度遠くを見るなどして、対象物との距離を離すよう意識しましょう。ホットタオルを目に当て休息することもおすすめ。
意識的に瞬きを増やすことで目の乾きを癒せるので、疲れの軽減に有効です。
枸杞子(クコシ)などの生薬や、アントシアニン、ルテインなどの栄養素は疲れ目に良いと言われています。これらの成分が入った栄養ドリンクやサプリメントなどを摂取することもおすすめです。
眉頭の内側や目頭、こめかみ周辺にはツボがたくさんあります。これらを気持ち良いと感じるくらいの強さでマッサージすることで、目の辛さが緩和されるでしょう。
ただし、長い間症状が改善されなかったり、我慢できないほどの症状が起こったりしたら、迷わず眼科を受診してください。
いずれも手軽なので、いますぐ試せることばかり。疲れ目を眼精疲労に進行させないよう、日頃から意識すると良いですね。